新型コロナ【パリ郊外 外出制限せいかつレポ】
3. confinement(引きこもり生活開始)1
3月16日(月)夜8時
マクロン大統領から厳しい外出制限を行う旨の発表があった。
休校発表が金曜日にあってすぐの月曜日。
既にイタリアやスペインがロックダウンを開始していたのでみんな心の準備は出来ていたところはある気がする。
【発表内容】←追って変更あり。ここでは最初の発表内容
- 明日3/17正午より厳しい制限を最低2週間行う。( 延長の可能性あり)
- 不要不急の外出はしない。
- 通勤はテレワークが不可能な業種のみ。
- スーパーや食料販売店以外のお店と飲食業は閉めること。
- 個人で行うスポーツ(ジョギングなど)、散歩、犬の散歩は可
- 出る場合は必ず 特例外出証明書に署名してIDと共に持参。 印刷が不可能な人は手書き可。
その2間後、 政府から同上の発表があった旨のSMSが送られてきた。
(政府からは始めて。各携帯会社経由と思われる)
特例外出証明書は、 市役所などの各機関などあちこちからダウンロードしたり印刷した りできるようになっている。
3/17(火)
正午から厳しい外出制限開始。
午前中のうちに食材買い出しにスーパーへ再度訪れると夜のうちに 棚出しされていたが
購入者の数と棚出しのペースが合わず、 ダンボールのまま積まれている状態。
食材の買い出しは可能とわかったこともあって、 無駄に買い溜めする雰囲気はなく
通常のような買い物量の人が多い。 ただ内容は長期保存の物を買っている人が多くみられる。
中には1m間隔で並ぶラインをお店の前につけているスーパーも出 てきている。
企業や個人事業などに対する援助についても検討中という会見が行 われた。
3/20(金)
新たな外出制限に関しての発表あり。
週末にかけてバカンス先への移動や週末の旅行については、
特例外出証明書を携帯していたとしても外出許可に当てはまらない 。
(週末のうちに地方の実家へ移動するなどを防ぐためと思われる)
パリ周辺ではセーヌ川沿いや公園なども閉鎖。 地方では海岸などを閉鎖するところも増える。
各家庭、 子ども達はホームスクールのペースに慣れ始めている模様。
小さい子どもがいる家庭は、 テレワークをしならが屋内で遊ばせる工夫に追われている様子。
TVでは一日中感染者数を発表したり、 各補償についての論議、医療現場での模様が放送されている。
親の方はテレワークにも限りがあり、 仕事をしていない時間の使い方を考えるようになる。
テレビやネットニュースでは不眠不休で努める医師や看護婦等が、 マスクやゴーグルのゴムの痕で顔面にアザを作りながら現場から状況を伝える医師の様子などを目にすることが増える。
パリ周辺では、 夜8時になると窓を開けて医療スタッフへエールを送る拍手をする 家が増えつつある。
金曜日の夜ということもあって、 なんとなく週末気分で友達とオンライン会議システムを使って初めてのアペリティフ(軽い飲み会)的なものをしてみる。
スクリーンに向かって、みんなで乾杯。
どのぐらい今の状態が続くかわからない不安の中にも、
顔を合わせて友達とくだらない話をして笑うと免疫力がアップして いる気がする。
3/23(月)
フィリップ首相より24日(火)から更に外出制限が厳しくなる旨 の発表がある。
スーパーから小麦粉が消え始める。売り切れ続出。
時間がある人が増えた上に、 昼夜と家族分の食事を用意することもあってパンを焼いたりケーキ を焼いたりする家庭が増えているよう。
ちなみに、フランスでは、 学校に手作りケーキの寄付をする日があったり、 人が来る時にはケーキを焼く家庭は珍しくない。
ただデコレーションケーキ的なものよりも、 材料を混ぜて焼くだけのパウンドケーキ的なものやリンゴを乗せたタルトなどが特に一般的。
今は、それ以上のケーキも時間をかけて作ってみよう! という家庭も多いようだ。
3/24(火)
外出制限 2週目突入。
【発表内容】
散歩やジョギングなどは、1人1日1回のみ。 自宅から1km以内、1時間以内とする。
外出証明書には時間も記入が必要。
急を要する治療や透析など必須のものだけ許可する。( まずは医師に電話で相談する)
屋外マルシェの閉鎖。
(マルシェは朝市のことで、 生鮮食品が購入できる。
フランスではスーパーと同じぐらい、 地域によってはそれ以上に需要がある。
週に2~3回地域ごとに開かれ、 個人店や生産者が各スタンドで販売。)
急な閉店でレストランなどが食材を使って医療機関に差し入れをす るボランティアなども出てきている。
外出証明書を持参していない場合は、135ユーロ(約15,30日間で4回反則すると3700ユーロ(約425,500円! !!)の罰金。最高禁錮6カ月を科せられる場合も。
普段から、日本人のように赤信号を待てるわけではないフランス人なので、きっとそこまでペナルティを厳しくしなければ、どうにもならなかったのも事実かもしれない。
(ホームスクールの体育の時間とパソコンで課題をするニナ)